作業療法士になるためには、作業療法学科を卒業して、国家試験に合格しなければなりません。では、どのような学校に通う必要があるのでしょうか。作業療法士になるためには、2つのルートがあります。
まず、ひとつは、専門学校に通うルートです。専門学校は、基本的に3年で修了することから、国家試験に一発で合格すれば、比較的短期間で作業療法士になることができます。また、夜間の授業も行っていることから、働きながら通うことができ、社会人の方でも、通いやすくなっています。さらに、費用についても、成績優秀者には、学費の全額免除や半額免除があるところがあるので、安く上がる傾向にあります。
次に、二つ目のルートとして、大学に通うルートです。これは、大学の作業療法学科に4年間通うことになります。4年制になるので、専門学校と比べて、1年間は資格の取得が遅くなりますが、四年間、しっかりと理論を学ぶことができます。また、大卒になると、病院であれば、出世の要件に挙げられる場合もあることから、長期的に見ると、優位になります。さらに、大学院に進学する場合や留学する場合にも、大卒であることが必要である場合もあります。しかし、昼の授業となる場合が多いことから、働きながら通うことは難しくなります。また、四年制であることから、費用も高くなります。ただ、大学の場合にも、奨学金などがあるので、これらを利用すれば、安く抑えることができます。